「名医が回答!子どもの“目”Q & A」 自粛期間中はずっと家にいた子ども。視力に影響は?

Q: 自粛期間中はずっと家にいた子ども。視力に影響は?

A: 新型コロナウイルスに伴う自粛期間で、視力が低下している子どもが、急激に増えています。

私が勤めている「ほんべクリニック」では、この2〜3ヶ月の短い間に、視力不良を訴える子どもがたくさん来院しています。これには、大きく2つの原因があると考えています。1つ目は、近くを見る時間が増えていること。2つ目は、外で遊ぶ機会が減っていることです。
まず1つ目の、近くを見る時間が増えていることついて。子どもは、コロナ自粛期間中、ずっと家にいることで、PCやゲーム、スマホを触る機会が増えています。狭い範囲ばかりを見ることで、視野も狭くなり、近視になりやすくなります。ゲームやスマホだけが悪いのではなく、読書のしすぎ、勉強のしすぎも、目に負担をかけており、視力低下につながっています

2つ目の原因としては、外で遊ぶ機会が減っていることです。家の中にいることで、同じところを見ることが増えてしまいます。そのため、目の動きは少なくなり、血の巡りが悪くなることに。血の巡りが悪いと、目の周りに栄養が行きわたらず視力が低下することがあります。外で遊ぶと、遠くの友達を見たり、ボールを目で追いかけるなど、近くも遠くも見ることで、血流がよくなり、栄養が目に届きやすくなり視力低下の予防につなげることができます。
コロナ禍においても、近くのものを見過ぎないように休憩をとったり、公園や運動場など換気のいい場所での遊びも取り入れていきましょう。

出典:本部千博著『眼科医が解説!子どもの近視は「脳」で治す』

監修

本部 千博さん
眼科・統合医療ほんべクリニック院長。日本ホリスティック医学協会顧問。1985年、岐阜大学医学部卒業。協立総合病院で研修後、内科医として勤務。1989年、岐阜大学医学部眼科学教室に入局。2005年、名古屋で「ほんべ眼科」を開業。2018年より医院名を「眼科・統合医療ほんべクリニック」に。「近視は治せる病気である」をモットーに、子どもの近視矯正に注力。親子教室の開催を通じて近視になりやすい行動や生活環境に警鐘を鳴らし、視力に関する情報を積極的に発信している。『眼科医が考案 1日3分あそぶだけ! 子どもの目がぐんぐんよくなるトレーニングゲーム』(PHP出版)など、著書多数。