TV・椅子・照明、3つのポイントをわかりやすく解説! 目にやさしい環境づくり〈リビング編〉

リビングの環境づくりで、視力低下が予防できる。

「またTVを近くで見ている……」「漫画や本を読むのに、この明るさで大丈夫なのかな?」。
リビングで長い時間を過ごす子どもを見ていて「目が悪くならないかな?」と、心配になることって、ありますよね。子どもを何度も注意するのもたいへん。家族みんなが集まるリビングでは、リラックスして過ごしたいですよね。
TVからどれくらい離れればいいのか、ちょうどいい部屋の明るさってどれくらいなのか、「目にやさしいリビングづくり」のポイントをご紹介します。

TVとソファ・ダイニングチェア、照明の3つがポイント!

目にやさしい環境をつくるときに気をつけたいのが、リビングによくある次の3つ。

  • TV
  • ソファ、ダイニングチェア
  • 照明

TV

TVの見すぎ、近づきすぎは眼精疲労を招きます。連続して1時間以上TVを見るのは避けましょう。
テレビとの適切な距離は、テレビのサイズによって変わります。液晶テレビの視聴距離はテレビ画面の高さの約3倍が理想的。
また、目線が少し下向きになるようにテレビ台を設置すると、目が疲れにくく、ドライアイの予防にもなります。
1時間見たらTVを消す、1日に合計2時間以上TVを見ない、など、分かりやすいルールをつくりましょう。お父さんやお母さんが、いつまでもTVの前にいると、子どももTVの前から離れませんので、家族みんなでルールを守っていくことが大切です。

ソファ、ダイニングチェア

ソファやダイニングチェアは、子どもには大きすぎる家具。そのため姿勢がくずれやすく、目と見ているものとの距離が近づいてしまうことになります。
対象物との距離が30cmより近くなると、目の負担が大きくなります。ですので、姿勢がくずれやすいリビングでは、できるだけ読んだり書いたりするのはやめておきましょう。
姿勢よく座るための工夫としては、子どもの背中とソファの背もたれの間にクッションを挟んだり、足がぶらぶらしないようにダイニングチェアにふみ台をセットするのがおすすめ。
背筋が伸びると、目の近づきすぎを防げます。

照明

「暗いところで本を読むと目が悪くなる」とよく言われますが、なぜでしょうか。
ピントを合わせる筋肉は、暗いところで緩むため、その状態で近くを見ようとすると、緩んでいる筋肉を無理に縮めてピントを合わすことに。
その結果、ピントを合わせる筋肉が疲れて、ピントを合わせられなくなり、視力が低下していきます。
照明はオレンジの光のものでも、白い光のものでもOKですが、明るさは200ルクスが理想的。200ルクスとは、落ち着いたカフェの照明のイメージです。
明るさが足りない場合は、子どもが読書や宿題をする場所にスタンドライトをプラスしましょう。

家族みんなで、目にやさしいリビングをつくろう。

「目にやさしい環境づくり」は、紹介したポイントの通り、基本的には「距離」と「明るさ」に気をつけていれば大丈夫。
どうすれば目にやさしい距離や姿勢、明るさを守りやすいか、子どもと相談しながら決めていくのもいいですね。

出典:髙橋ひとみ著『子どもの近見視力不良 黒板は見えても教科書が見えない子どもたち』

監修

髙橋ひとみさん
桃山学院大学名誉教授。高知大学教育学部卒。2007年度東京大学大学院教育学研究科衛藤隆研究室私学研修員。2012年度金沢大学医薬保健研究域医学系藤原勝夫研究室私学研修員。専門は健康教育学分野で、長年近見視力をテーマにした研究に取り組んでいる。2015年、『「たべたのだあれ」視力検査キット』(フレーベル館)を考案し「第9回キッズデザイン賞」および2015年経済産業大臣賞を受賞。情報番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)でも紹介された。主な著書には『子どもの近見視力不良』(農文協)『3歳からできる視力検査』(自由企画社)『たべたのだれかな』(自由企画社)などがある。