「名医が回答!子どもの“目”Q & A」 テレビもゲームもしていないのに子どもの視力が低下。どうして?

Q: テレビもゲームもしていないのに子どもの視力が低下しました。なにが原因でしょうか?

A: 近くを見る時間が急に長くなると、視力が低下することがあります。

テレビの見すぎ、ゲームのやりすぎは、視力低下を招くイメージがありますよね。また、「本の読みすぎは、目によくない」という話を、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。ただ、そういったことをしていなくても、視力は低下することがあるんです。
「テレビもあまり見せていないし、ゲームもやらないのになぜ…?」と、不思議がっているご両親が来られた場合、私はまず、その子どもの「好きなこと」をきくようにしています。すると、ブロックやパズルに夢中になっている、という話が出てきたりします。実は、手先をつかって細かい作業をするような遊びも、視力低下の原因になることがあるんです。

近くを見るために目は、レンズの役割をもつ「水晶体」を縮める必要があります。そのため、ピントを合わせるための筋肉「毛様体筋」は、力を使って水晶体を縮小させることに。毛様体筋は使いすぎると凝り固まってしまうことで、目が疲れてしまい、視力が低下してしまうことに。視力が低下する理屈は、テレビやゲームだけでなく、パズルやブロックに置いても同じなんです。
思い当たる節がないのに、子どもの視力が低下している場合は、子どもの遊びや興味が変わっていないか注意してみてあげてくださいね。

出典:本部千博著『眼科医が解説!子どもの近視は「脳」で治す』

監修

本部 千博さん
眼科・統合医療ほんべクリニック院長。日本ホリスティック医学協会顧問。1985年、岐阜大学医学部卒業。協立総合病院で研修後、内科医として勤務。1989年、岐阜大学医学部眼科学教室に入局。2005年、名古屋で「ほんべ眼科」を開業。2018年より医院名を「眼科・統合医療ほんべクリニック」に。「近視は治せる病気である」をモットーに、子どもの近視矯正に注力。親子教室の開催を通じて近視になりやすい行動や生活環境に警鐘を鳴らし、視力に関する情報を積極的に発信している。『眼科医が考案 1日3分あそぶだけ! 子どもの目がぐんぐんよくなるトレーニングゲーム』(PHP出版)など、著書多数。