視力検査・視力測定の目的や種類って?意外と知らない基礎知識を解説

視力検査・視力測定の目的

視力検査・測定の目的は、視力や屈折異常、目の病気がないかをチェックすることです。目の健康を守り、快適な見え方を維持するために、とても重要な役割を果たします。
眼鏡やコンタクトレンズといった視力矯正器具をつくる際にも必要で、眼鏡やコンタクトレンズ装着時の矯正視力をチェックする役割があります。

視力検査

視力検査・視力測定の種類

視力検査・測定の方法は何種類もあり、それぞれ特徴が異なります。そのなかでも、学校やクリニックでよく用いられているものをご紹介します。

ランドルト環

日本では一番ポピュラーで、学校の身体測定や眼鏡・コンタクトレンズをつくる際にもお馴染みの方法です。1888年にフランスのランドルトという眼科医が考案したもので、1909年にイタリアで開催された第11回国際眼科学会にて制定され、国際的な標準視標として認められた視力測定方法です。
「ランドルト環」と呼ばれるアルファベットの「C」のような図形を使用します。大きさの異なる図形が載った検査表から、5メートル離れた位置に被験者が立ち検査を実施。上下左右、斜めなど、環が切れている箇所を被験者が指摘するスタイルの検査です。ランドルト環の大きさは上から順に小さくなっていて、どの大きさまで正しく指摘できるかで視力を測定します。
測定しない方の目を「遮眼子(しゃがんし)」と呼ばれる黒いスプーン状の器具で隠し、左右それぞれの視力を測ります。
文字を使った測定とは違い推測で答えられないため正確な視力を測りやすい、斜めに環が切れている図形もあるので乱視も発見しやすいといったメリットがあります。
ただし、斜めに環が切れている図形がある分、被験者が切れている箇所を指摘しにくくなるというデメリットもあります。

ランドルト環

オートレフ測定

眼鏡やコンタクトレンズをつくる際の視力検査・測定で、必ずといっていいほど行われる測定で、「オートレフクラフトメーター」と呼ばれる機械を使って行います。
オートレフクラフトメーターを覗くと、気球などの景色が見えます。ぼやけたり、くっきり見えたりを繰り返し、目の緊張をゆるめ調整機能の影響を軽減。カメラで網膜に映る映像を確認し、近視や遠視、乱視があるかないか、それぞれの強度などを測定します。
オートレフ測定では、近視や遠視、乱視の有無と強度がわかりますが、眼鏡やコンタクトレンズの度数はそれだけでは決まらないので、ランドルト環などと組み合わせて用います。

オートレフクラフトメーター
画像引用:https://www.nidek.co.jp/products/glasses/optical_list/optical_measuringdevice/ar-1.html

レッドグリーンテスト

レッドグリーンテストとは別名「赤緑テスト」とも呼ばれ、赤と緑の2色の画面を使用し、赤と緑どちらがはっきり見えるかで、眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っているかを確認します。
これは色の種類によって、光の波長の長さと屈折の角度が異なり、焦点を結ぶ位置が違うという特性を利用した検査です。
赤と緑が同じくらいはっきり見える場合や赤の方がはっきり見える場合は、ピントが合っている状態です。目が疲れにくく、適正な度数が出ています。逆に緑がはっきり見える場合は、目が疲れやすい状態なので、度数を下げる必要があるでしょう。
このように眼鏡やコンタクトレンズを適切かつ快適に使うために、レッドグリーンテストは欠かせません。
レッドグリーンテスト
画像引用:https://hikalier.jp/sight-column/355/

ひらがな視標

「ひらがな視標」とは、サイズが異なるひらがなが読めるかどうかで視力を測る方法です。学校の視力測定などでよく用いられます。
ランドルト環をもとにつくられており、検査表からの距離や遮眼子を使うなど基本的によく似た方法ですが、異なる測定結果が出る場合も。ランドルト環と併用されるケースも多い測定方法です。

その他の視力検査・視力測定

日本で用いられる視力検査・視力測定の代表例は、ランドルト環ですが、欧米ではあまり使われません。欧米で広く用いられる視力検査・視力測定方法は「Eチャート」と「スネレン視標」です。
Eチャートとは、アルファベットの「E」の文字のどこが空いているのかを指摘して、視力を測定する方法です。ランドルト環と類似した検査方法ですが、Eチャートにおいては検査表から被験者までの距離は5メートルではなく、6メートルであるなどの違いがあります。
Eチャートには斜めが空いている図形がなく、回答がしやすいのが特徴です。しかし、回答が上下左右の4択のため、正答率が高くなる傾向があります。
スネレン視標とは、さまざまなアルファベットを並べた検査表を用いて行う方法です。大きな文字から小さな文字まで順番に読んでいき、視力を測定します。一般的には文字は11行並んでおり、Eチャートと同様に検査表から6メートル離れた位置で検査をします。
文字の種類が多い分あてずっぽうでの回答が難しく、正確な視力を測定しやすいですが、回答に時間がかかるのがデメリットです。

目の状態を知って早めの対策をするのが大切

視力検査・視力測定の種類はさまざまですが、大切なのは正しい目の状態を知って、必要に応じて早めに対応すること。
視力検査・測定により、視力の変化や目の異常などを早期に見つけることが可能です。一生使う大切な目をケアするために、ぜひ視力検査・視力測定を活用しましょう。