子どもの視力低下が社会問題に!近視人口の上昇はコロナ禍も影響か

はじめに

子どもの視力低下が社会問題となっているのはご存じですか?
近年、世界の近視人口が増加傾向にあります。
なかでも、子どもの近視人口が急激に増えているんです。

今回は、子どもの視力低下の統計や原因、近視予防対策について解説していきます。
「子どもの視力低下がどれほど深刻な問題であるのか」
「コロナ禍が子どもにどのような影響をもたらしているのか」
「近視にならないための対策が知りたい」
など気になっている方は、ぜひご覧になってください。

この記事では、以下の内容について紹介していきます。

  • 近視の世界情勢
  • コロナ禍での影響
  • 近視が悪化しないための対策

この記事を最後まで読んでいただくと、子どもの視力低下の深刻さや原因を知ることができます。
コロナ禍で近視が進まないよう、親が子どものためにできることも紹介していますよ。

それでは、近視の世界情勢から解説していきます。

世界情勢

世界

世界における近視人口は増加の一途を辿っています。
なかでも、日本を含む東アジアの近視人口が急激に増加。
30年後には、世界の約半数の人が近視になると言われています。

要因のひとつとして、子どもの近視が急増していることにあります。
日本でもまた、子どもの近視は社会問題になるほど急増しています。

子どもの近視人口が急増

文部科学省が発表した「令和2年度学校保健統計調査」によると、裸眼視力が1.0未満の子どもの割合が増え続けているという結果が。
幼稚園児、小・中学生は増加が収まらず、年齢が高くなるにつれて近視の傾向が強い模様です。
小学生に至っては、1年生は約4人に1人、6年生では2人に1人が近視であるという結果が出ています。
このままの状況ですと、クラス全員が眼鏡をかける日も遠くないかもしれません。

裸眼視力が1.0未満の小学生

参考資料:文部科学省 学校保健統計調査

以上の表は、裸眼視力1.0未満の小学生の割合を示したグラフです。
特に令和元年~令和2年にかけて、小学生の裸眼視力1.0未満の割合が急激に上昇しています。
手軽にできるswitchなどのゲーム機器やyoutubeの流行が影響を及ぼしている可能性も高いです。
また、コロナ禍により、外での活動時間が減り、家で遊ぶ・家庭学習をすることが多くなりました。
このように「おうち時間」の増加も、子どもの近視人口に影響をもたらしているのです。
このままの状況ですと、令和3年度の裸眼視力1.0未満の割合はさらに高くなると予想されます。

失明が身近な問題になりつつある

このまま近視人口が増えることで、今後失明する人の割合が増えると言われています。
子どもの頃に目を酷使する生活を続けると、まだ発育段階である目がいびつに変形し、近視が進行します。
近年はデジタル端末の普及により、
「1日の内、ほぼ半分の時間パソコン作業をしている」
「毎日ゲームをしている」
という方も多いと思います。

仕事のほか、休日のテレビやYouTube・スマートフォンなど、デジタル端末を全く使用しない日はないですよね。
時間を守って使用したり、ただしい姿勢で使用することで近視の進行を防ぐこともできます。
しかし、今までの生活様式をすぐに変えるのは大変です。
子どもの場合は、
「今日から気をつけてね!」
「1日〇時間だけだよ」
と注意しても、すぐに改善することはむずかしいですよね。
子どもと一緒にルールを決め、少しずつ改善していくことが大事です。

デジタル端末を駆使する生活が続くと、近視はどんどん進行し、「強度近視」の状態となります。
強度近視を放っておくと、視力の低下だけではなく、以下のような病気を発症することも。

  • 網膜剥離
  • 緑内障
  • 弱視
  • 加齢黄斑変性

病気を放っておくと、最悪の場合失明に至るケースもあります。
「自分(子ども)は大丈夫」と思っているかもしれませんが、失明という病気は、現代人のすぐそばまで迫ってきているのです。

コロナ禍で急激に進行

マスク親子

2019年1月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルスが日本にやって来たのは2020年(令和2年)1月。
2020年2月の緊急事態宣言により、2020年3月2日~春休み期間中まで、全国の小中学校や高校の臨時休校を発表しました。

休校中の学生達は、家で過ごすことが多くなり、

  • 外遊びが減少
  • 家での家庭学習が増える
  • 友達とはオンラインで遊ぶ

といった生活状況に変わっていきました。

このような状況とともに、子ども達の目には以下のような影響が出てきました。

裸眼視力が1.0未満

参考:文部科学省 学校保健統計調査

このグラフは、令和元年と2年の裸眼視力1.0未満の割合を示した表なのですが、幼稚園児・小中学生はその割合が上昇したという結果に。
小学生においては、1年で約3%も増えています。

目の健康のためには、正しい習慣をつけていく必要がありそうです。
近視にならないための対策
PCと植物

子ども達の近視を進行させないためには、私たち大人も一緒に意識をしていくことが大事です。

家族でできる近視抑制の対策についてお伝えします。

  • 外で過ごす時間を増やす
  • ゲームは時間を決めて行う
  • 勉強するときの姿勢に注意する
  • 明るい場所で作業する

ひとつずつ紹介していきます。

外で過ごす時間を増やす

1日2時間の外遊びは、近視の進行を抑制する効果があると言われています。
幼稚園児や小・中学生などは、休校の影響もあり、校外学習の時間が大幅に減ってしまいました。
家庭において、外で過ごす時間をどれだけ増やせるかが近視の進行を抑えるキーポイントとなってきます。
「休みの日は何かと忙しい」という方も多いと思います。

そんな家庭におすすめな方法は、

  • 窓を開けて外を眺める
  • ベランダで過ごす時間を増やす

などからはじめてみるのはいかがでしょうか。

窓を通さずに太陽の光直接を浴びることが重要なので、ぜひできるところからはじめてみてください。

ゲームは時間を決めて行う

ゲームは1回につき30~60分程度におさめると良いです。
子どもはゲームが大好きなので、一度やりはじめるとなかなか止めることはできませんよね。
「ゲームを取り上げる訳にはいかないし…お互い気持ちよく解決するにはどうしたらよいの?」
と思う親御さんも多いと思います。

そんなときは、先にスケジュールを伝えておくと良いかもしれません。

  • 帰宅、食事、お風呂、寝る時間をあらかじめ伝え、子どもと一緒に残った時間はどのくらいあるのかを考える
  • 限られた時間の中で何をするのか子どもと一緒に決めていく

子どもの時間ですから、親がすべてを決めてしまうと、それは納得いきませんよね。
一緒に考え、決定することで、子どもも自主的に守るようになります。
子どもの頃から時間の管理ができると、将来役立つかもしれませんよね。

勉強するときの姿勢に注意

勉強することも、子どもにとって大事な仕事ですよね。
集中して解くことは大事ですが、姿勢が次第に悪くなってしまうこともありますよね。
顔がだんだん画面や机に近づいていくと、首が前に出てきます。
その結果、悪い姿勢が身体に染みついてしまうことも。

猫背やスマホ首などの悪い姿勢を改善するためには、子どもの頃からの心がけが大事です。

ただしい姿勢とは、以下4点などです。

  • 背筋を伸ばしてイスに座る
  • イスには深く腰掛ける
  • 座るときは足をしっかりと地面につける
  • 目は画面や本から30cm以上離す

自分では気づかないことも多いので、周囲の人が気にかけることも大事です。

明るい場所で作業する

勉強やゲームなど、近くのものを見る作業は、明るい場所でするのが望ましいです。
近視を予防するためには、1,000ルクス(lx)以上の光を浴びることが良いとされています。

日常においての光の明るさ(ルクス)は以下の通りです。[

  • 屋外(日なた):10,000~
  • 屋外(日陰)1,000~
  • 屋内(窓際)800
  • 屋内(窓際以外)300

ご覧のとおり、1,000ルクスを達成するためには、屋外にいる以外ではむずかしいようです。
一般的な部屋の照明ですと、300ルクス以上の明るさがあれば良いとされています。
屋内で予防効果を高めたい場合は、机の上に照明を置く・照明の種類を変えてみるといった+αの心がけをすると良いです。
最近では、明るさに自信のあるLEDライト以外に、OLEDライトという照明も出てきています。
OLEDライトは、LEDよりもブルーライトの発生が少なく、より太陽光に近いやさしいライトです。
仕事での使用はもちろん、子どもの学習机にもおすすめです。

まとめ

男の子、本、地球儀

今回は、子どもの視力低下の統計や原因・近視予防対策について解説していきました。
子どもの近視は年々上昇傾向にあり、特に小学生の近視の割合が増えています。
コロナ禍により、家でゲームや家庭学習が増えた点も影響しているようです。

近視にならないための対策としては、以下の4点です。

  • 外で過ごす時間を増やす
  • ゲームは時間を決めて行う
  • 勉強するときの姿勢に注意する
  • 明るい場所で作業する

子どもの視力を低下させないために、まずできることは、家庭での習慣を見直すことです。
習慣化するためには、親と子ども双方が目の健康について考え、ルールを決定していくことが大事です。
テレワークや自粛生活など、まだまだ続いて行きそうなコロナ禍。
子どもの目を守るためにも、今回紹介した対策を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょう。