【目が日焼けをしやすい人の特徴】仕組みやリスク、対処法を解説!

【目が日焼けをしやすい人の特徴】仕組みやリスク、対処法を解説!

はじめに

紫外線の肌への影響はよく知られていますが、実は目にも大きな影響を及ぼします。目が紫外線を浴びすぎると、目の日焼けが起きます。

顔や身体の日焼け対策はしていても、目の日焼け対策はしていない人が多いのが現状です。しかし、目の日焼けを放置すると重大な異変につながる可能性があります。

この記事では、目の日焼けの仕組みとその対処法をご紹介します。健康な目を保つために、ぜひ参考にしてください。

 

目の日焼けの仕組みとは

肌の日焼けは、肌に紫外線があたることにより炎症が起き、今後の紫外線ダメージを防ぐためにメラニン色素が生成。メラニン色素が肌に沈着することが原因です。

目の日焼けの仕組みは、肌の日焼けの仕組みと大きく異なります。目に紫外線が入ることにより、体内の「活性酸素」の量が増加。

活性酸素は他の物質を酸化させる力が非常に強く、また紫外線は角膜や水晶体のフィルター作用によって吸収されるので目にダメージを強く与えます。

これが目の日焼けです。

殺菌灯、電気溶接、海や山、雪による紫外線などで発症します。(1)

さらに角膜が紫外線を吸収することで、メラニン色素が生成され、肌の日焼けにもつながります。

目が日焼けしやすい人の特徴 

肌のタイプによって日焼けのしやすさが異なるように、紫外線が目に与える影響にも個人差があります。その違いをもたらす大きな要因の一つが、涙液の量です。涙の少ないドライアイの人々は、紫外線の影響を受けやすくなります。

また、白内障など紫外線の影響を受ける状態では、目の色が薄い人々は紫外線を通しやすく、目への影響が出やすくなります。目の色は虹彩内のメラニン色素の量によって変わります。メラニン色素は有害な紫外線から身体を守る役割を担う色素です。欧米人に比べて、日本人は一般的に濃い虹彩を持っていますが、日本人の中にも目の色が薄い人が存在し、彼らも目を守るためにサングラスなどを利用することが重要です。

近年は、紫外線を抑制する(UVカット)機能を備えた眼鏡やコンタクトレンズなども広く利用されており、適切に活用すれば裸眼よりも効果的に目を紫外線から保護することができます。

 

目の日焼けが引き起こすリスク

目の日焼けが引き起こすリスクは、大きくわけると「すぐに現れる症状」と「長期的な症状」の2種類です。それぞれ解説します。

 

(1)すぐに現れる症状|雪眼炎(雪目)

すぐに現れる症状は、雪眼炎いわゆる「雪目」の症状です。

雪目とは、スキー場などで強い太陽の光を浴びるなどして、長時間にわたり目が直接紫外線にさらされ、角膜の表面が傷ついた状態です。

主な症状は下記の通りです。

  • ドライアイ
  • 目がしょぼしょぼする、異物感がある
  • 目の痛みや充血が出る
  • 涙が出てくる
  • 光がまぶしく感じる

これらの症状は紫外線にあたって6~10時間で発症する事が多いため、病院の受診が真夜中になることがしばしばあります。

 

(2)長期的な症状|白内障

長期的な症状の代表は、白内障です。継続的な紫外線によるダメージによって、水晶体に影響が及ぶことで引き起こされます。

白内障以外にも目の日焼けは、角膜炎翼状片黄斑変性といったさまざまな病気の原因となります。最悪の場合は失明する危険性もあります。

 

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目の日焼けの対処法 

肌の日焼けと比べて、目の日焼け対策をしている人は少ないですが、目の健康のためにはぜひ対策しましょう。おすすめの対処法を4つご紹介します。

 

(1)帽子や日傘などで紫外線を防ぐ

肌とは違い目には日焼け止めを塗れないので、つばの広い帽子や日傘などで、紫外線から目を守りましょう。

しっかり紫外線を防げるよう、UVカット機能がついたものを選ぶのがポイントです。目だけでなく、肌の日焼け止め対策にもなるというメリットもあります。

 

(2)UVカットのサングラスを使う

目の紫外線対策として一番効果的なのが、UVカット加工をしたサングラスをかけることです。

サングラスを選ぶ時のポイントは、レンズの色の濃さとUVケア効果は無関係であるということ。濃い色のサングラスをかけると、周りがよく見えないため瞳孔が開き、紫外線が入ってくる面積が広くなります。

濃い色のサングラスは、UVカット加工をしていないと逆効果になるので要注意です。主に下記2点を満たしているサングラスをおすすめします。

  • レンズの色が薄くてUVカット加工をしている
  • フレームが大きく、目の周りまでしっかりカバーできる

もしサングラスをかけるのが難しい場合は、UVカット加工をしたコンタクトレンズを使うのも効果的です。

 

(3)ドライアイ対策をする

目に入った紫外線の大部分は、角膜に吸収されます。

角膜の表面を覆う涙には、紫外線をブロックする役割がありますが、ドライアイの場合は涙の量が少ないため、ダメージを受けやすくなります

ドライアイを防ぐために、は下記のような対処法が有効です。

  • 意識的にまばたきをするようにする
  • スマートフォンなどデジタル端末を長時間使い続けないようにする
  • エアコンの風が目に直接あたらないよう調節する
  • 眼科でドライアイ対策用の目薬をもらう

 

(4)紫外線ケアに役立つ栄養素をとる

ルテインは緑黄色野菜に多く含まれていて目の網膜や水晶体に多く存在し、加齢などによる目の酸化を防いでいます。体内では作られない為、日々の食事などで継続的に摂取することが必要です。

ルテインを多く含む食品としては、ほうれん草やカボチャ、ブルーベリーなどがあります。目をケアするサプリにも多く含まれているので、目の日焼けが気になる方はルテインを配合したサプリをとるのもおすすめです。 

 

まとめ

目の日焼けは、目が紫外線を浴びることで強い酸化作用を持つ活性酸素が増加し、角膜など目にダメージが及びます。 活性酸素によるダメージは、さまざまな目の不調を引き起こします。

すぐに現れる症状は、ドライアイや目の痛み、充血などです。目の日焼けを放置しておくとダメージが蓄積され、白内障など目の病気の原因となります。場合によっては、失明する可能性もあるので、早めの対策が必要です。

代表的な対処法は下記の4つです。目の健康のためにぜひ取り入れてください。

  • 帽子や日傘などで紫外線を防ぐ
  • UVカットのサングラスを使う
  • ドライアイ対策をする
  • 紫外線ケアに役立つ栄養素をとる

 

(1)現代の眼科学改訂版11版328  金原出版

(2) Liu XH. Yu RB,Hao ZX et al : Association between lutein and zeaxanthin staus and the     risk of cataract : ameta-analysis. Nutirients 22: 452-465,2014

 

この記事を監修した人

野元莉子さん 視能訓練士

福岡県出身 福岡国際医療福祉学院(現 福岡国際医療福祉大学)卒

卒業後、北九州市内の小児眼科に入職。臨床経験8年目。日々、お子様がいかに楽しく興味をもちながら検査を行えるか、試行錯誤しながら検査や訓練を行っています。

 

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