「目にやさしい遊び方」と 遊びの合間にできる、目のリフレッシュ方法をご紹介!

子どもの「目にやさしい遊び方」って、どんなもの?

子どもの「目にやさしい遊び」と聞くと、なんとなく、外で元気いっぱい遊ぶことが、目にいい影響をあたえてくれそうです。
その通りではあるのですが、毎日外に出かけるのは難しいし、家の中でゲームをしたり漫画を読んだりして過ごす方が好きな子どもも多いので、どんなふうに遊ばせるのが一番いいのか、悩んでしまいますね。
ここでは、外遊びがなぜ目にいいのか、ゲームや漫画に集中したあとに、目をリフレッシュするにはどうしたらいいのかをご紹介。
ポイントを整理して、外でも家の中でも、目にやさしく遊ぶための参考にしてみてください。

外遊びが目にいいのは、「遠くも近くも見ている」から。

人は、「近くを見るとき」には筋肉(毛様体筋)を緊張させてピントを合わせ、「遠くを見るとき」には筋肉を弛緩させてピントを合わせます。長時間「近くを見ている」と、ピントを合わせる筋肉が異常に緊張し、それが度重なると機能が低下し、ピントを合わせることができなくなるのです。
子どもが外でする遊びといえば鬼ごっこやボール遊び。子どもは遊んでいるとき、遠くの友達を探したり、遠くから近くに視線を動かして、飛んでくるボールをキャッチしたりしていますよね。遠くと近くを交互に見ることで、目のピントを合わす筋肉は、緊張と弛緩を繰り返します。
これが、眼の筋肉のトレーニングになっているのです。期せずして、外で遊ぶことで毛様体筋のトレーニングをしていることになり、視力低下の予防につながる、というわけです。
また、外遊びでは「遠く近く」「高く低く」「右や左」に目を動かします。これは、目玉を動かす筋肉(眼筋)のトレーニングになっています。こういった意味でも、思わぬうちに眼筋のトレーニングをしていることになり、視力低下の予防につながっているんですね。
さらに、外遊びによって体力がつくと、学習時に、眼の負担が少ない「対象物との距離を30cm」に維持することができるようにもなります。

TVやゲーム、漫画のあとは、遠くを見てリフレッシュ。

TVやゲーム、漫画など「近くを見る遊び」は、連続して1時間以上やらないように。また、近くを見て遊んだあとは、窓の外の景色を眺めるなど、遠くを見て休憩するようにしましょう。「遠くを見る」ことで、「近くを見る遊び」によって緊張した、目のピントを合わせる筋肉(毛様体筋)を弛緩させて、疲れをとることができます。

疲れをしっかりとりたいときは、目の体操がおすすめ。

「家の中の遊び」の多くは、手を伸ばした範囲で行えます。「1m以内の対象物を見る」とき、毛様体筋は緊張を始めるため、「家の中の遊び」は、目を疲れさせる遊びだと言えるでしょう。屋内で遊んだ後、しっかりと目を休ませたいのであれば、外に出て遊び、目の筋肉の緊張をほぐすことがおすすめです。また、疲れた目を積極的に回復させる「目の体操」をするのも有効です。

【目の体操】

準備

鉛筆や割り箸の先端に、3〜5mm程度の大きさでランドルト環(視力検査に使われるCのマーク)を書いて、目の体操用のスティックをつくっておきます。

やり方

  • ① 「Cの切れ目」が目の高さ、両目の真ん中にくるように、片方の腕で、肘を伸ばしてスティックを持ちます。
  • ② 「Cの切れ目」を両目で見つめたまま、肘を曲げてスティックを目に近づけていきます。目の前10cmの距離まできたらストップ。
  • ③ 今度はスティックを目から遠ざけます。「Cの切れ目」を見つめたまま、ゆっくりと肘を伸ばして、ピンと伸びきったところで止めます。
  • ④ ②〜③を3分間繰り返します。

!注意!

子どもがスティックで目を突いてしまわないよう、体操中は必ず大人がそばで見守るようにしてください。

出典:髙橋ひとみ著『子どもの近見視力不良 黒板は見えても教科書が見えない子どもたち』

監修

髙橋ひとみさん
桃山学院大学名誉教授。高知大学教育学部卒。2007年度東京大学大学院教育学研究科衛藤隆研究室私学研修員。2012年度金沢大学医薬保健研究域医学系藤原勝夫研究室私学研修員。専門は健康教育学分野で、長年近見視力をテーマにした研究に取り組んでいる。2015年、『「たべたのだあれ」視力検査キット』(フレーベル館)を考案し「第9回キッズデザイン賞」および2015年経済産業大臣賞を受賞。情報番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)でも紹介された。主な著書には『子どもの近見視力不良』(農文協)『3歳からできる視力検査』(自由企画社)『たべたのだれかな』(自由企画社)などがある。